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Image by Daniele Levis Pelusi

​Meath Magazine

Vol.1

​張替えのタイミング

2023年7月8日 創刊号

文、構成:ミース編集部

まずはノッチを見てみよう!

まずは、ノッチを見てみよう。

 円や六角形など断面形状は様々ですが、中央の打球面スイートスポット部分の横糸をずらしてメインの縦糸がどれぐらいすり減っているかを観察してみましょう。もしも、50%を超えていれば早めの交換をおすすめします。なぜなら、このぐらいの時にはテンションもかなり下がっているからです。切れるまで張り替えないという人もいますが、テンション維持の為にも張替えのタイミングは重要だと感じています。後述しますが、適正なテンションを維持する事で、回転量も維持されるのです。ですから、このノッチの状態をテンション維持のサインとして張替えのタイミングとする方法が分かりやすいと思います。みなさんは、張替えの時期をどのように決めていますか?(ノッチとは、英語: notch(en:Notch) - 刻み目、切り込み、切り欠き、くぼみなどの意味。)

ガット張り替えのタイミング.10

● 例えばこんな感じ(練習時間やスピンの量などで期間は変わります。)

ガット張り替えのタイミング.4

新しいストリング:0%摩耗

使用後1週間:12.5%摩耗

使用後2週間:25%摩耗

使用後1ヶ月:50%摩耗

★この辺で交換したい!

ガット張り替えのタイミング.5
ガット張り替えのタイミング.6

打球回数とその強さによって、テンションは、下がっていく。

ガット張り替えのタイミング.7

切れてからじゃ

​ダメなの?

ガット張り替えのタイミング

切れた状態がヒント?

 ところで、ゲーム中にストリングが切れた事はありませんか? ルール上では、ボールが生きていれば(アウト、ネットせずに続いていれば)ストリングが切れていても、その1ポイント内は有効打です。とは言っても、緊迫したラリー中だとかなり困った状況に追い込まれます。スピンはほとんど掛からなくなり、下から上にブラッシュアップすればボールは3m以上アウトしてしまいます。フラットでレベルスウィング、握力だけで距離を調整せざるを得ません。これが、テンションが下がって掴みすぎている極端な例としてヒントになります。 テンションが下がれば回転量は制御できなくなるのです。ストリングを指でずらしてみて、だらんとして戻る気配が無いようなら、かなりテンションは緩んでいます。こうなると、掴み(つかみ)過ぎる事で、逆に回転は掛けずらくなります。ボールが30cmずつアウトする。強打できない。この様な、ボール軌道の違和感を感じたらそれは張り替えのサインかもしれません。

テンション維持のために張替える。

 このように、テンションは回転量と結びついていて→回転量はボールの距離を制御しています。ですから、理想ではテンション維持のために張替えたいのです。では、初めから強いテンションで張っておけばいいのかというとそうではありません。人それぞれにインパクトの強さなどが違うからです。表現が難しいのですが、テンションを考える時にはその人のプレーにマッチしたちょうど良い掴みやすさ(ホールド感)が欲しいのです。テンションとボール軌道に少し意識を置いてみると適切な張り替え時期だけでなく、自分のプレーに合ったテンションを見極める事ができるかもしれません。それから、逆にかなり打ち込んだストリングが後から打感が良くなるケースでは、初期のテンション設定が高すぎたのかもしれません。その場合は、次回の張替では3~5ポンドぐらい落としてみましょう。

ガット張り替えのタイミング.1
ガット張り替えのタイミング.2

リフレッシュ効果を試してみる。

 少し打感が曇ったように感じた、らとりあえず専用のコーティング剤を試してみるのもおすすめです。フッ素配合Meath社のSELZOスプレー式のミストでストリングの交差した部分にも簡単に潤滑効果をコーティングする事ができるスグレもの。耐摩耗性もUPします。打球音に敏感な人はその違いをすぐに実感できるはずです。テイクバック時​にパチパチとストリングが戻る音がする事も。

実際のローテーション

  ベースライン手前50cmのつもりなのに、実際には30cmのOUT。これが、テンションロスによるものなのか、それ以外の要因によるものなのかを認識するのは難しいかもしれません。それは、ラケットやストリングを変えれば当然変わってきますし、インパクトとその後のボール軌道は相手ボールの質やスピード、サーフェイスの違いやイレギュラー(同じコートでも部分的にバウンドは微妙に違う)、天候(温度、湿度、気圧、風速)などで常に変化しています。そして、その日の体調や技術的な変化によっても影響を受けます。では、どの様に適正なテンションを見つければ良いのでしょう? まず、同じラケットに同じストリングで、テンション違いを3本ほど用意します。例えば、45、50、55LBなど。その3本を使って、いつもの相手とストロークをしてみて、1番良いと思われる(ネット数、OUT数が少なく打感が良いもの)テンションを選んでください。次に、そのテンションを維持できる期間を見極めます。(ノッチの解説参照)→ 試合に向けてローテーションします。

ガット張り替えのタイミング.11
ガット張り替えのタイミング.9

気軽に張り替えを楽しもう!

 ポリエステルをはじめ、ナイロンや天然ナチュラルガットなど、世界中の様々なストリングが入手しやすい環境になっています。最近では、マシンを自分で持っているという方も増えていて張り替えには理想的と言えます。色、素材、ゲージやテンションの違いを試してみたりと、仲良しのストリンガーさんにワガママな要求を言いながら気軽に張り替えを楽しめるといいですね。​あなたの近くにも、そんな熱心なストリンガーさんがいるかもしれませんよ。→どこで張る?

​打感を最適化する9種類のゲージ

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ガット張り替えのタイミング.3
ガット張り替えのタイミング.8

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